バンドというのは本当に難しいと思う。バンドそれぞれに「難しさ」というのは違うので、一様に比べようがないのだけれど、その「難しさ」が生々しく 現れていて、胸がチクチク痛んだり、全身の毛穴がキューっと収縮したり、笑ったり、とにかくいろいろなことを感じる映画でした。最終的には、ちょっと姿勢 が正しくなって会場を出てこられたかな。格好良い大人になりたいと思った。その「格好良い」は私がブッチャーズに感じているものなのだけどね。言語化する には、ちょっとまだボキャブラリーが足りないな。

やはり、複数の人間が集まって何かひとつのモノを創作するということは、楽しいけれど、お互いの相容れない部分の確認という面倒な作業を伴ってい る。少なくとも、私にとってはそういうものだ。全てが自分の思い通りになった作品は1曲としてない。それぞれの自己完結されたアイデアの寄せ集めでなく、 集合体として作品は完成をみるので、メンバーのアイデアも自分の趣味や志向とは関係なく自分の一部になってしまう。それがバンドの、音楽の特殊なところだ と思う。例えば、連歌のようにはいかない。もっとお互いが干渉し合う。同時に鳴らすのだかね。だからこそ、その瞬間の重なり合いこそが魅力なのだけど。

北海道、愛知、福岡、沖縄でも順次公開が予定されている模様。

バンドをやっているひと、ロックバンドが作る音楽が好きなひと、そういうひとは是非観に行ってみて下さい。