日本におけるバンド活動の在り様と、欧米のそれとでは大きな違いがあって、考えれば考えるほどそのギャップに暗澹とした思いを禁じえないと思う今日この
頃である。これを言ってもしょうがない、価値観や社会の成り立ちの違いなのだから、とは思いつつも、そう納得してしまったならば自分はどうやっていけば良
いのか、それをただ受け入れて満たされない気持ちに蓋をしてしまっては日本での活動そのものが、ひたすらストレスフルなものになってしまう。
こういう話を聞いた。まだ18歳にもなっていないバンドの話である。ここのところ、10代のロックバンドで(わずかに)見込みのある連中が出てきているの で、業界内でも青田買いが始まっている。彼らにも2~3のコンタクトがあったらしい。しかしまだ高校生である。メンバーの半分はやる気満々で世界を取った ような気になっているものの、将来を一般的かつ堅実に大学進学して・・・と考えているメンバーも半分いる。バンドのリーダーはレコード会社の人間に、早く メジャーからレコードを出させて欲しい、そうすればグラついているメンバーも納得してバンドを続けていくことができるだろうから、と相談してきたという。
実に情けない馬鹿げた話である。メジャー契約が出来たからといって、またそれでメンバーを説得できたからといって、どうやって続けていくつもりなのか。一 体そういう人間がどんな音楽を奏でることができるようになるというのか。しかし、彼らはまだ若い。成功のかすかな匂いに酔ってしまってもしょうがないかも しれない。では、一体何が彼をそういう行動に走らせたかということである。つまりそれは、日本においては誰もが音楽をやることをメジャーと契約してTVに 出たりしてと、「芸能人」の仲間入りすることが暗黙の目標になってしまっているからだ。「売れる」とか「有名になる」ということが目標なのである。誰もが 当たり前のようにそう考えている。ここに欧米のロックバンドと日本のロックバンドの根本的な差異があり、それが結局音楽そのものとなって現れていて、なの で日本のロックは世界から無視されたままなのであろう。(ハナから世界など相手にしていないのだ。)
無論、海外のバンドとて売れたり 有名になることはウェルカムに違いない。誰もがそれを目指しているという意味では同じである。しかし、まずはオリジナリティであり、「自分の」音楽を確立 することが第一の目標であるはずだ。それが出来た上で大衆に受け入れて貰うことができるグループが世界でメジャーヒットを飛ばす。それでも今という時代に おいてはロックバンドは職業として成り立つことができるようなものではない。ならばとことんまで自分の音楽というものを追求してみようではないか、たとえ それが沢山の人間に気に入られなくとも、とにかくかっこ悪いことはしたくない、というが一般的な欧米のロックバンドの姿勢なのだと感じる。音楽を作るとい う目的でバンドはあり、お金を稼ぐという「条件」や「保障」付きがなければやらないというのは、とんでもない話だと感じざるを得ないのだ。
しかしそのような姿勢が日本においては実際に一般的であって、どんなにイキがって「メジャーなんて関係ねぇ。」なんて言っているのも内容的にはお粗末で しょうがないものばかりではないか。(しかも、やはり心の中では有名人志向が強いのではないかと思われる。)そのような価値観の持ち方が「日本の」ロック (そう、ボクはロックバンドの話をしているのだ。他の音楽ジャンルに関してはそれぞれに成り立ちの違いがあるだろう)を世界から隔離し、本質を見失なさ せ、自己満足的で小さな世界でしか通らないものにしてしまっている。
おい、若いの。まずは自分のサウンドを確立することに没頭せよ。 自分が小さな世界の中でぬるま湯に浸かっていることを、やさしい母親の庇護の下にあることを認識せよ。より危険に満ちて混沌としている外の世界を自分の座 標軸としよう。音楽はもっと大きくなり得る。自分を大きくしてくれる、目を開かせてくれるツールだ。キミは一体何になりたいのだ?
こういう話を聞いた。まだ18歳にもなっていないバンドの話である。ここのところ、10代のロックバンドで(わずかに)見込みのある連中が出てきているの で、業界内でも青田買いが始まっている。彼らにも2~3のコンタクトがあったらしい。しかしまだ高校生である。メンバーの半分はやる気満々で世界を取った ような気になっているものの、将来を一般的かつ堅実に大学進学して・・・と考えているメンバーも半分いる。バンドのリーダーはレコード会社の人間に、早く メジャーからレコードを出させて欲しい、そうすればグラついているメンバーも納得してバンドを続けていくことができるだろうから、と相談してきたという。
実に情けない馬鹿げた話である。メジャー契約が出来たからといって、またそれでメンバーを説得できたからといって、どうやって続けていくつもりなのか。一 体そういう人間がどんな音楽を奏でることができるようになるというのか。しかし、彼らはまだ若い。成功のかすかな匂いに酔ってしまってもしょうがないかも しれない。では、一体何が彼をそういう行動に走らせたかということである。つまりそれは、日本においては誰もが音楽をやることをメジャーと契約してTVに 出たりしてと、「芸能人」の仲間入りすることが暗黙の目標になってしまっているからだ。「売れる」とか「有名になる」ということが目標なのである。誰もが 当たり前のようにそう考えている。ここに欧米のロックバンドと日本のロックバンドの根本的な差異があり、それが結局音楽そのものとなって現れていて、なの で日本のロックは世界から無視されたままなのであろう。(ハナから世界など相手にしていないのだ。)
無論、海外のバンドとて売れたり 有名になることはウェルカムに違いない。誰もがそれを目指しているという意味では同じである。しかし、まずはオリジナリティであり、「自分の」音楽を確立 することが第一の目標であるはずだ。それが出来た上で大衆に受け入れて貰うことができるグループが世界でメジャーヒットを飛ばす。それでも今という時代に おいてはロックバンドは職業として成り立つことができるようなものではない。ならばとことんまで自分の音楽というものを追求してみようではないか、たとえ それが沢山の人間に気に入られなくとも、とにかくかっこ悪いことはしたくない、というが一般的な欧米のロックバンドの姿勢なのだと感じる。音楽を作るとい う目的でバンドはあり、お金を稼ぐという「条件」や「保障」付きがなければやらないというのは、とんでもない話だと感じざるを得ないのだ。
しかしそのような姿勢が日本においては実際に一般的であって、どんなにイキがって「メジャーなんて関係ねぇ。」なんて言っているのも内容的にはお粗末で しょうがないものばかりではないか。(しかも、やはり心の中では有名人志向が強いのではないかと思われる。)そのような価値観の持ち方が「日本の」ロック (そう、ボクはロックバンドの話をしているのだ。他の音楽ジャンルに関してはそれぞれに成り立ちの違いがあるだろう)を世界から隔離し、本質を見失なさ せ、自己満足的で小さな世界でしか通らないものにしてしまっている。
おい、若いの。まずは自分のサウンドを確立することに没頭せよ。 自分が小さな世界の中でぬるま湯に浸かっていることを、やさしい母親の庇護の下にあることを認識せよ。より危険に満ちて混沌としている外の世界を自分の座 標軸としよう。音楽はもっと大きくなり得る。自分を大きくしてくれる、目を開かせてくれるツールだ。キミは一体何になりたいのだ?
DON’s New Directions : マインド・ザ・ギャップ。
ズボンズのリーダー、ドン・マツオさんのブログより。